第一次試験を突破した後に立ちはだかるのが、第二次試験の法学論文です。法学論文は、問題に対して項目を立て、内容を簡記しながら結論を導かなければなりません。この難関を突破するために、ニューウェーブ昇任試験対策委員会(NWS)では、『法学論文の書き方』を発行しています。
『法学論文の書き方』は、幸い多くの合格者の方から、「短期間で答案の書き方が身に付く」とご好評いただき、版を重ねることができました。しかし、刑法・刑事訴訟法の事例式問題については、紙幅の都合上、十分な数の答案例を載せることができませんでした。
そこで、事例式問題攻略の切り札として本書を用意しました。刑法の事例式問題は、
窃盗か強盗か
窃盗か詐欺か
強盗か恐喝か
詐欺か恐喝か
このような擬律判断を問う問題に絞られる傾向にあります。したがって本書も、窃盗、強盗、恐喝、詐欺について、各罪を関連させながらまとめました。
また、事例で問われた場面を覚えやすくするため、イラストを掲載しました。類題を読む際には、イラストも見比べてみてください。問題文を読む際の勘どころがつかめるはずです。イメージが膨らんでスルスルと頭に入ってくるはずです。
ぜひ、本書に登載されたシンプルな答案例を繰り返し使いながら、答案を書く練習をしてください。「難しい事例式問題も、結局は類題にすぎない」。皆さんが短期間で論文が書けるようになる「必携バイブル」になると確信しております。
本書は、警部試験、警部補試験の2次対策にとどまらず、SA対策、実務能力向上にも効果的です。ぜひ活用してください。
平成21年2月
ニューウェーブ昇任試験対策委員会