救急隊員のための聴診技術
〜リアルな聴診音でコロトコフ音・呼吸音（肺音）・心音・腹部（腸雑音）を学習〜

• 実際に患者さんから録音した「生の音」を正常音101音・異常音30音の合計131音収録しています。
• 収録した聴診音はスマホやタブレットで二次元コードを読み取ると聴くことができ、いつでも・どこでも聴診音を勉強することができます。
• 現場でその音を聴く「理由」を解説しています。
• 「異常音から考えられる疾患」にも言及していますので、病態の判断力が向上します。
• 詳しい聴診器の使い方から手入れ方法までを丁寧に解説しています。

「救急隊員の行う応急処置等の基準」の改正（平成3年）によって救急隊員に聴診器の使用が認められ、以来、救急現場での心音、呼吸音等の観察や血圧測定に聴診器が使用されることとなりました。しかし、救急隊員向けの参考図書も少なく、聴診器があまり活用されていないように思います。そこで、救急隊員をはじめとするメディカルスタッフなど、初めて聴診器を手にする方を対象として、本書『救急隊員のための聴診技術』を作成しました。

聴診器を使用して生体から発生する音を聴き取り、聴き分けることで、観察の幅が広がるとともに、判断の正確性が確実に向上します。

救急隊員をはじめとするメディカルスタッフの皆様に本書をご活用いただき、救急現場、そして医療の現場で、これまで以上に聴診器が活用されることを期待しています。

令和3年12月

民間救急あすかサービス・元埼玉西部消防局
大河原 治平