『月刊交通』臨時増刊号
交通局発足50周年記念 交通警察のあゆみ
- 道路交通研究会 編集
- A5判 248ページ
- 1,027 円(消費税込み)
- 934 円+税
- ISBN978-4-8090-1287-7
C3065 \934E
- 平成25年1月25日
本書の特色
- 警察庁交通局発足から今日までの50年間の主な施策を、交通安全対策、交通秩序の確立、交通規制、高速道路における安全対策等、運転者管理の各分野ごとに集約
- 交通警察の軌跡がひと目で分かる、道路交通法改正の経緯、交通警察年表を掲載
- 交通指導取締り用車両・装備資機材の変遷を写真で紹介
はじめに
本年は、昭和37年4月1日に警察庁交通局が発足して以来、50周年に当たる年であります。これを記念して、「交通警察のあゆみ」が発刊されることとなりました。
この50年間に、我が国の社会は著しい変貌を遂げています。特に、道路網の整備とモータリゼーションの急激な進展は、物流の拡大、効率化を通じて我が国の経済の飛躍的発展に寄与してきたところです。その結果、国民生活における利便は大きく向上してきましたが、その反面、交通事故の多発や交通公害の発生といった、様々な負の側面が次々と立ち現れてきました。
これに対して、交通警察は、昭和40年代以降、道路交通法令の改正を伴う交通ルールの改善や運転免許制度の改革を行うとともに、交通安全施設の整備や国民の交通安全意識の高揚を図ることなどにより、これらの問題に取り組んできました。また、平成23年に策定した第9次交通安全基本計画において、「平成27年までに24時間死者数を3,000人以下とし、世界一安全な道路交通を実現する。」という政府目標の達成に向け、交通安全対策、交通指導取締り、交通事故事件捜査、交通規制、運転者管理等が日々着実に推進されています。
本書は、この50年間に、警察が国民の協力の下に交通事故の発生を防ぎ、安全で快適な交通社会を実現するために展開してきた様々な交通警察行政のうち、主な施策をとりまとめたものです。交通警察が取り組まなければならない問題はなお山積しておりますが、交通警察が過去の難局に対処し、これを切り開いてきた道をたどることは、新たな視点と感覚を養い、これから更に複雑多様化するであろう交通警察事象に的確に対処していく上で、必要不可欠なことです。
今後の交通警察行政を展開する上で、本書が一助となることができれば幸いです。
平成24年12月
道路交通研究会
目次
- はじめに
- 交通警察小史
- 交通安全対策
- ■1 交通安全教育・普及啓発活動
- ■2 安全運転管理者制度
- ■3 交通事故統計
- ■4 交通安全を目的とする諸団体の活動
- ■5 交通関連事業の指導
- ■6 自転車利用者対策の推進
- ■7 交通警察分野における国際協力
- 交通秩序の確立
- ■1 交通指導取締り
- ■2 交通事故事件捜査
- ■3 暴走族対策
- ■4 交通指導取締り用車両・装備資機材の変遷
- 交通規制
- ■1 総合的な交通規制
- ■2 各種行事に伴う大規模な交通対策
- ■3 交通安全施設等整備事業
- ■4 交通管制センター
- ■5 信号機
- ■6 交通情報の提供
- ■7 道路標識・道路標示
- ■8 交通管制の高度化の推進
- ■9 駐車対策
- ■10 自動車の保管場所の確保対策
- ■11 交通需要マネジメントの推進
- ■12 環境問題への対応
- ■13 東日本大震災における交通対策
- 高速道路における安全対策等
- ■1 高速道路の整備
- ■2 高速道路交通警察隊の組織
- ■3 職権行使
- ■4 高速道路における安全対策
- 運転者管理
- ■1 運転免許
- ■2 運転免許試験
- ■3 運転者教育
- ■4 運転者管理システム
- ■5 行政処分
- ■6 自動車教習所
- 道路交通取締法及び道路交通法改正の経緯
- 交通警察年表