『月刊交通』臨時増刊号
良好な自転車交通秩序の実現のための総合対策
- 道路交通研究会 編集
- A5判 116ページ
- 880 円(消費税込み)
- 800 円+税
- ISBN978-4-8090-1291-4
C3065 \800E
- 平成25年2月25日
本書の特色
自転車対策の推進に必要な知識がこの1冊に
―自転車対策のこれまでの経緯と現在進められている施策の内容が分かる!
- 道路交通法における自転車に係る規定の変遷について解説
- 平成23年交通局長通達「良好な自転車交通秩序のための総合対策」の内容を簡潔に解説
- 自転車に係る主な交通ルールをイラスト入りで解説
- 警視庁における自転車総合対策や英国の自転車安全教育の事例を紹介
発刊に当たって
我が国の交通情勢は、交通事故死者数が12年連続で減少するなど、官民を挙げた交通事故防止対策に一定の成果が見られるところです。
しかしながら、自転車の交通事故については、交通事故全体の件数が減少傾向にある中で、全交通事故の2割を占め、その占める割合が増加傾向にあります。特に、自転車対歩行者の交通事故は10年間で約1.5倍に増加しており、そのほとんどで自転車が第1当事者となっていることから、歩行者にとって、自転車の脅威が大きなものとなってきています。
自転車は、幼児から高齢者まで幅広い層に利用され、特に最近では、東日本大震災による交通の混乱等を機に、通勤手段等としても注目を集めており、引き続き自転車の利用の進展が見込まれるところですが、その交通ルール・マナー違反に対する国民の批判の声は後を絶たず、通行環境の整備も不十分な状況にあります。
こうした状況を踏まえ、平成23年10月、交通局長通達「良好な自転車交通秩序の実現のための総合対策の推進について」を発出し、自転車に関する総合対策を進めているところであり、本書は、この総合対策の内容、都道府県警察における取組、自転車に係る主な交通ルールについて取りまとめるなどしたものとなります。
本書が、交通安全対策担当者のみならず、広く交通行政、交通安全に関心のある方々の参考となり、良好な自転車交通秩序の実現のための一助となれば幸いです。
平成25年2月
警察庁交通局交通企画課長 廣田耕一
目次
- 1 警察におけるこれまでの自転車対策の経緯等
〜道路交通法における自転車に係る規定の変遷を踏まえて〜
- [1] 道路交通法における自転車に係る規定の変遷
- [2] これまでの警察における自転車対策について
- 2 良好な自転車交通秩序の実現のための総合対策の推進について
- [1] 基本的考え方
- [2] 自転車通行環境の確立〜安全で快適な自転車利用環境創出ガイドラインについて〜
- [3] 自転車利用者に対するルールの周知と安全教育の推進
- [4] 自転車に対する指導取締りの強化
- 3 警視庁における自転車総合対策
- 4 英国における自転車訓練制度の展開と現状
- 5 自転車に係る主な交通ルール
- 参考 自転車安全利用五則
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