元検事による実務に即した構成。
軽犯罪法の正しい知識と理解が身に付く
若手からベテランまで頼りになる充実の1冊
本書が平成30年にリニューアル発刊されてから,早くも7年の歳月が過ぎました。
その間も,解説で引用している特別法の改正などがあり,その都度補正してきましたが,最近の軽犯罪法に関する裁判例,性犯罪や拘禁刑に関する刑法改正,「性的な姿態を撮影する行為等の処罰及び押収物に記録された性的な姿態の影像に係る電磁的記録の消去等に関する法律」の制定を踏まえ,新たに修正加筆し,このたび,補訂版として発行することとしました。
これまで同様,皆様の実務にご活用いただけましたら幸いです。
なお,刑法の一部改正(令和4 年法律第67号)に伴う懲役刑と禁錮刑の廃止,拘禁刑の施行は,令和7年6月1日からですが,読者の便宜を考え,本書では,施行後の内容を先取りして記載しております。
刑罰法規不遡及の原則から,改正法は施行前の犯行には適用されません。したがって,施行前に懲役刑・禁錮刑の判決が確定した受刑中の者には,引き続き,両刑が執行されます。
また,施行前の犯行に対して施行後に判決が言い渡される場合も,拘禁刑は適用されませんので,ご使用に当たってはご留意ください。
令和7年2月
井阪 博