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ケーススタディ 危険運転致死傷罪

編著/監修
城 祐一郎 著
体    裁
A5判  328ページ
本体価格+税
2,400円+税
 ISBN
ISBN978-4-8090-1349-9
C3032 \2400E
発 行 日
平成28年9月20日
初版発行
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本書の特色

危険運転致死傷罪の類型別に章立て!!事例で自ら考えるケーススタディ

  • 自動車運転死傷処罰法施行後からの判例も集積。「想定事例」+「事故図」+「解説」で、実際にこういう事案が発生した場合、どう捜査したらいいか自ら考えながら読み進めていくことが可能。
  • 似て非なる交通事案に対応すべく、若干の要素の違いで考え方がどう変わっていくのかについても検討。
  • 経験豊富な交通事故捜査官にも、これから勉強したい交通警察官にも、多くの方にお使いいただける解説書。

はじめに

本書は、平成26年5月から同28年6月まで、『月刊交通』に連載した「ケーススタディ危険運転致死傷罪」をまとめて大幅に加筆、訂正した上、新たな事案を多数追加して発刊したものである。

特に、危険ドラッグについては、上記連載では触れることができなかったので、本書において新たに掲載することにした。


本書は、危険運転致死傷罪の捜査を全く行ったことがない捜査官であっても、どのような事案がこれに該当し、又は該当しないのかなどの問題点について、図などを使って容易に理解できるように意図したものである。

そのため、具体的なケースを細かく分けて掲載し、それらに対応する捜査処理をベースに解説することで、実際の捜査に役立てるように配慮したつもりである。

また、できるだけ新しい事案を盛り込むこととし、公刊物未登載の事案も積極的に掲載している。類似の事案であれば、捜査上の問題点も共通している可能性があり、捜査処理に当たっても参考になるのではないかと考えている。


危険運転致死傷罪が刑法上に制定されてから早や14年が経過するが、それでもこの罪にあまりなじみがないという交通捜査官は少なくない。そのため、危険運転致死傷罪の立件に消極的になりがちな傾向に陥るおそれもあると聞知している。

本書を有効に活用し、悲惨な交通被害者を救済し、今後の危険運転致死傷罪による事故の発生を予防するためにも、有効かつ適切な交通捜査に努めてもらいたいと思っている。

本書がそのような場面において少しでも役に立つことがあれば、著者として、これほど嬉しいことはない。

平成28年8月

明治大学法科大学院特任教授・最高検察庁検事 城 祐一郎


目次

  • 第1部 アルコール又は薬物、病気の影響により正常な運転が困難な状態で自動車を走行させる行為に係る危険運転致死傷罪の成否
    • 第1章 アルコールの影響
      • [1] 2条1号と3条1項及び道路交通法117条の2第1号の成立要件の違い
      • Case1
      • [2] 具体的な成立要件(2条1号についての捜査留意点)
      • Case2〜3
      • [3] 2条1号と3条1項の擬律判断
      • Case4〜7
      • [4] 「正常な運転が困難な状態」の認定における積極的な間接事実及び消極的な間接事実
      • Case8
      • [5] 危険運転致死傷事案における幇助犯
      • Case9
      • [6] 過失運転致死傷アルコール等影響発覚免脱罪
      • Case10〜11
    • 第2章 薬物の影響(危険ドラッグ)
      • [1] 総論
      • Case1
      • [2] 薬物の影響による危険運転致死傷罪立証のための間接事実の収集
      • Case2〜5
      • [3] 2条1号と3条1項の擬律判断
      • Case6〜7
      • [4] 危険ドラッグ以外の薬物の影響による危険運転致死傷罪
      • Case8
    • 第3章 病気の影響
      • [1] てんかん
      • Case1〜3
      • [2] 低血糖症
      • Case4〜5
      • [3] 睡眠時無呼吸症候群
      • Case6
      • [4] その他の病気の場合
  • 第2部 そのほかの類型
    • 第1章 制御することが困難な高速度による危険運転致死傷罪の成否
      • [1] 湾曲した道路における「進行を制御することが困難な高速度」とは
      • Case1
      • [2] 直線道路における「進行を制御することが困難な高速度」とは
      • Case2〜3
      • [3] 交差点での右左折の際の「進行を制御することが困難な高速度」とは
      • Case4〜5
      • [4] 「進行を制御することが困難な高速度」に交通法規による道路規制は含まれるのか
      • Case6
      • [5] ドリフト走行について
      • Case7
    • 第2章 運転技能を有しないで自動車を走行させる行為に係る危険運転致死傷罪の成否
      • Case
    • 第3章 妨害行為等による危険運転致死傷罪の成否
      • [1] 幅寄せ行為による妨害行為
      • Case1
      • [2] 追い上げ行為による妨害行為
      • Case2
      • [3] 本罪について共同正犯が認められる場合
      • Case3
      • [4] 逃走目的で対向車線上を走行した場合、「人又は車の通行を妨害する目的」が認められるか
      • Case4
    • 第4章 殊更赤色信号無視による危険運転致死傷罪の成否
      • [1] 殊更赤無視による危険運転致死傷罪の構成要件のうち「殊更赤無視」について
      • Case1
      • [2] 殊更赤無視による危険運転致死傷罪の構成要件のうち「重大な交通の危険を生じさせる速度」について
      • Case2
      • [3] 停止線までに停車できない場合
      • Case3
      • [4] 交差点内から発進した場合
      • Case4
      • [5] 信号表示に全く従うつもりがない場合(パトカーに追いかけられている場合など)
      • Case5
      • [6] 交通事故の発生場所に関する成否への影響
      • Case6-1〜6-3
      • [7] 殊更赤無視による危険運転致死傷罪における共同正犯の成否
      • Case7
    • 第5章 通行禁止道路の進行による危険運転致死傷罪の成否
      • Case1〜5
    • 第6章 危険運転致死傷罪の「競合関係」
      • [1] 危険運転致死傷罪の各類型が競合する場合
      • Case1〜2
      • [2] 危険運転致死傷罪と道路交通法違反となるひき逃げとがなされた場合
      • Case3

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