「外国人犯罪」がこの一冊で分かる!
根拠となる法令から捜査要領、擬律判断のポイントまで、この一冊で完結!
初版が刊行されてから 3 年の歳月が過ぎました。この間,法改正や新たな判例などの動向を踏まえつつ加筆修正を加えてきましたが,今回改めて内容を見直し,外事事件の中でも取扱いの多い犯行態様を取り上げ,第二版として刊行する運びとなりました。
捜査官は,時代の変化に伴い法改正などを念頭に置き,日々自己研鑽に努めなければなりません。例えば,「外国人材の受け入れ『育成就労』制度の創設」を盛り込んだ入管法等の改正法が成立し,令和 6年 6 月21日,法律第60号として公布されました。これまでの「技能実習制度」は廃止されます。改正法は公布の日から 3 年以内に施行されるなどといった情報を基に,制度のポイントやとるべき対策を理解する必要があります。
第二版についても,初版の特徴を踏襲し,捜査(取調べ)に必要な事項は可能な限り盛り込んでいます。
発刊に当たって,東京地方検察庁検事正,高松・広島・大阪各高検検事長を歴任された斎田國太郎先生,三浦透裁判官,萬羽ゆり法学博士のご指導並びに温かい励ましに支えられました。この場をお借りして感謝申し上げます。
なお,本書の意見にわたる部分は筆者の個人的見解であることをお断りしておきます。
最後に,第二版の発刊に当たって終始温かく励ましていただいた東京法令出版企画編集部の皆様に感謝申し上げます。
令和7年1月
須賀 正行
須賀正行
・1987年8月 副検事任官