関連分野   警察・司法/生活安全   警察・司法/地域   警察・司法/刑事   警察・司法/交通  

録音録画時代の取調べの技術

編著/監修
山田 昌広 著(東京地方検察庁検事)
体裁
A5判  288ページ
定価
2,750 円(消費税込み)
本体価格+税
2,500 円+税
ISBN
ISBN978-4-8090-1428-4
C3032 \2500E
発行日
令和3年9月1日
内容見本を見る

パンフレットを見る

お買い物かごに入れる

本書の特長

取調べのレベルアップのきっかけに!!



「立証したい事項は何か」を考え、「どのような発問をすればどのような供述を引き出せるか」を解説しています。

取調官の職人芸だけに頼ることなく、「様々な事案に応用が利く取調べの技術」を身に付けることができます。



  • 著者が経験から得た「真実を聞き出す」ノウハウ・コツを紹介。
  • 被害者、目撃者、警察官といった「被疑者以外への取調べ」についても解説。
  • 実務で役立つ、調書への記載例も紹介。

はじめに

本書は,私が「捜査研究」(東京法令出版)の令和元年7月号から令和2年10月号に15回にわたり連載した「録音録画時代の取調べの技術」を基に,必要な修正や加筆をしたものである。

なるべく連載の内容をそのままの形で維持しつつ,書籍として,より充実した内容とするため,連載した15講に個人的な意見等をコラムの形で加えたほか,新たに実践編として連載にない2つの補講を加えるなどした。

令和元年6月1日に取調べの録音録画の一部義務化を規定した改正刑事訴訟法が施行されたことから,それに合わせ,連載では,なるべく具体的に,録音録画時代の取調べとはどうあるべきかを私なりに検討し,お示しした。

実際の事件の取調べを参考にした設例を用いて,関係者の供述や証拠関係を踏まえた具体的な「問い」の内容を検討している点が,これまでの他書等には見られない新鮮な点ではないかと思う。

本文にも述べているが,あくまでも現時点での私見であり,批判的に検討していただければ幸いである。


ところで,「録音録画時代の取調べの技術」は,「録音録画時代」を録音録画が義務化されていなかった時代と比べて消極的に捉え,その中でどう最善を尽くすかを検討したものではないことは強調しておきたい。

取調べは,録音録画があろうとなかろうと,関係者から真実を聞き出すための重要な捜査である。

その重要性は,「録音録画時代」においても,それ以前と比べいささかも減少するものではないし,その意義も,「録音録画」によっていささかも失われないと確信している。

私が本書で検討したかったのは,「録音録画時代」において,どのように関係者から真実を聞き出すかという「技術」である。

そして,本書を通じて主張していることは,本来の取調べとは,「録音録画時代の取調べの技術」として本書で検討したような「録音録画時代」のあるべき取調べと同じだということである。

したがって,本書は,「録音録画時代の取調べの技術」という題名にしているが,検討している内容は,「録音録画」の実施の有無にかかわらない点で,本来,「取調べの技術」とでも名付けるべきものである(実際にも,本書で検討している設例のほとんどは録音録画の義務化の対象ではない。)。

仮に,従前,「録音録画時代の取調べ」としては巧くない,又は不適切な取調べをしていたとすれば,それは,「取調べの技術」が未熟だったものが単に「録音録画」によって露呈することになったにすぎない。

本書執筆に当たり,あるべき取調べの形を言語化する中で,自戒を込めてそう思わずにはいられなかった。

今後も,執務を通じて,「録音録画時代の取調べの技術」を磨いていきたいと思っている。

令和3年8月

山田 昌広


著者略歴

山田 昌広

平成18年10月
検事任官(東京地方検察庁)
平成19年4月
千葉地方検察庁検事
平成20年4月
水戸地方検察庁検事
平成22年4月
千葉地方検察庁検事
平成23年4月
東京地方検察庁検事
(平成24年6月〜
   平成25年6月
米国ノートルダム大学ロースクール客員研究員)
平成26年4月
神戸地方検察庁伊丹支部長
平成28年4月
法務総合研究所教官(アジア極東犯罪防止研修所教官)
平成31年4月
山口地方検察庁三席検事
令和3年4月
東京地方検察庁検事

目次

  • 第1章 弁解録取について
    • 第1講 銃刀法違反
      〜録音録画時代と調書時代の違い
      • コラム 取調べが「技術」であることの意味
    • 第2講 コンビニにおけるレジからの窃盗
      〜弁解録取における注意点
      • コラム 取調べ「技術」の指導や身に付け方について
    • 第3講 幼児に対する傷害
      〜供述の変遷に対する対応
      • コラム 問答形式で録取する場合
    • 第4講 覚醒剤自己使用等
      〜手続が争われやすい事件における注意点
      • コラム ダメな取調べ①
  • 第2章 被疑者調べについて
    • 第5講 同僚のロッカーからクレジットカードを盗んだ窃盗
      〜供述の信用性の検討方法
      • コラム 物的証拠と供述証拠
    • 第6講 ゲームセンターにおける盗撮
      〜具体的な供述の引き出し方
      • コラム 略式手続における注意点
    • 第7講 殺人未遂
      〜故意に関する取調べ①
      • コラム 物的証拠を目で見ることの大切さ
    • 第8講 無銭飲食
      〜故意に関する取調べ②
      • コラム 「自白を得る」の3 つのレベル
    • 第9講 特殊詐欺の受け子等
      〜故意に関する取調べ③
      • コラム 裁判例から学ぶ
    • 第10講 事務所荒し
      〜犯人性に関する取調べ
      • コラム 事件の組み立てを考える
  • 第3章 被害者調べについて
    • 第11講 仮想通貨詐欺
      〜物証から証明できる場合
      • コラム 遺族説明
    • 第12講 わいせつ目的略取未遂等
      〜物証が乏しい場合
      • コラム 示談について
  • 第4章 参考人調べについて
    • 第13講 スーパーにおける万引き,殺人未遂
      〜目撃者の調べ,専門家の調べ
      • コラム ダメな取調べ②
    • 第14講 覚醒剤自己使用,スーパーにおける万引き
      〜捜査警察官に対する取調べ
      • コラム 上司と部下の意見対立
  • 第5章 まとめ
    • 第15講 録音録画の意義と取調べの技術
      • コラム 無罪事件に学ぶ
    • 補講① 過失運転致傷及び道路交通法違反
      〜裁判例から学ぶ
    • 補講② 脅迫事件
      〜無罪事件に学ぶ

おすすめ商品

  • 擬律判断ここが境界 (表紙)
    岡本 貴幸 著
    A5判 400ページ
    2,300 円+税
  • プロ直伝!交通捜査のQ&A (表紙)
    編著 那須 修
    共著 城 祐一郎,村井 紀之,入尾野 良和
    A5判 232ページ
    1,860 円+税
  • 取調べ・職質に使えるヒント集 (表紙)
    江崎 澄孝 著
    (元神奈川県警察本部生活安全部長)
    毛利 元貞 著
    (言語行動研究所代表)

    コメント協力 黒木 正一郎
              (元警視庁刑事部幹部)
    A5判 192ページ
    1,200 円+税
  • 擬律判断手帳 刑法 (表紙)
    ニューウェーブ昇任試験対策委員会 著
    ポケット判 320ページ
    1,860 円+税
  • これでわかった! 捜査手続法の基礎 (表紙)
    安冨 潔 著(慶応義塾大学名誉教授、警察大学校講師)
    A5判 224ページ
    2,000 円+税
  • イラスト解説 刑法 (表紙)
    ニューウェーブ昇任試験対策委員会 著
    A5判 456ページ
    2,800 円+税
  • 捜査法解説 (表紙)
    弁護士(元最高検察庁刑事部長)  幕田 英雄 著
    A5判 816ページ
    3,900 円+税
  • 警察官実務六法 (表紙)
    警察政策学会 監修
    B6判 上製ビニールクロス装 2608ページ
    3,500 円+税
  • 組織犯罪捜査のツボ (表紙)
    城 祐一郎 編著(昭和大学医学部法医学講座教授、元最高検察庁検事)
    A5判 648ページ
    3,800 円+税
  • NEW トライアングル学習 〔憲法〕 (表紙)
    受験対策研究会 編著
    新書判 224ページ
    1,100 円+税
  • NEW トライアングル学習 〔警察行政法〕 (表紙)
    受験対策研究会 編著
    新書判 224ページ
    1,100 円+税
  • NEW トライアングル学習 〔刑法〕 (表紙)
    受験対策研究会 編著
    新書判 240ページ
    1,100 円+税
  • NEW トライアングル学習 〔刑事訴訟法〕 (表紙)
    受験対策研究会 編著
    新書判 260ページ
    1,100 円+税
  • 警察官のための刑法講義 (表紙)
    津田 隆好(警察政策研究センター所長)
    A5判 360ページ
    2,600 円+税
  • 刑法各論解説 (表紙)
    司法研修所検察教官室 著
    A5判 392ページ
    2,700 円+税
  • 刑法総論解説 (表紙)
    元検事(元最高検察庁刑事部長)  幕田英雄 著
    A5判 792ページ
    3,800 円+税
  • 事例から学ぶ交通事故事件 (表紙)
    山崎 俊一 著
    B5判 232ページ
    2,800 円+税
  • ケーススタディ 危険運転致死傷罪 (表紙)
    城 祐一郎 著
    A5判 440ページ
    2,600 円+税
  • 擬律判断・外国人犯罪 (表紙)
    須賀 正行 著
    A5 224ページ
    1,700 円+税
  • 交通事故捜査と過失の認定 (表紙)
    互 敦史 著
    A5判 360ページ
    2,200 円+税

関連商品
捜査研究 (表紙)
A5判 128ページ
900 円+税
取調べ・職質に使えるヒント集 (表紙)
江崎 澄孝 著
(元神奈川県警察本部生活安全部長)
毛利 元貞 著
(言語行動研究所代表)

コメント協力 黒木 正一郎
          (元警視庁刑事部幹部)
A5判 192ページ
1,200 円+税
擬律判断ここが境界 (表紙)
岡本 貴幸 著
A5判 400ページ
2,300 円+税
捜査法解説 (表紙)
弁護士(元最高検察庁刑事部長)  幕田 英雄 著
A5判 816ページ
3,900 円+税
組織犯罪捜査のツボ (表紙)
城 祐一郎 編著(昭和大学医学部法医学講座教授、元最高検察庁検事)
A5判 648ページ
3,800 円+税